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井上陽水『クレイジーラブ』【歌い手が違えば曲のイメージも違ってくる】

井上陽水に名曲はたくさんあって、僕はこの曲が一番好きです。これが一番好きっていうファンは少数派だろうなあ。彼の裏の裏の裏のその先まであるような多くの曲に較べて、この単純明快というか、開けっぴろげで突き抜けてて明るい。そういう曲が好きなら井上陽水聴かなきゃいいじゃんといわれそうだけどそうじゃなくて、井上陽水の王道のような曲たちは聴きたいわけです。でも、カラッとしているのかジメッとしているのかよくわからない井上陽水の世界をアルバムを通して聴いていると自分までカラッとしているのかジメッとしているのかよくわからなくなる。そんな中にこういうのがドーンと飛び込んでくると、気分がニュートラルに引き戻される感じで良いです。この曲、元はといえば山口百恵のために書きおろしたもので、それを井上陽水自身がセルフカバー。山口百恵が歌うと陽水が歌うのとはかなりイメージが違ってて、他の曲よりも気怠そうな、そして開き直ったような陽気さがある。男が歌うクレイジーラブと女が歌うクレイジーラブは違うということなのか、それとも僕らが山口百恵と井上陽水に抱いているイメージが違うということなのか。ともかく、歌い手が違えば曲のイメージも違ってくるというのは興味深いことだなあとつくづく思います。そういえば昨日のレビューで北沢東京さんが紹介していたUruさん、良い声だなあと感動してググってみたら、数年前からYouTubeでカバー曲を100曲アップしてメジャーデビューした人だとか。オリジナルの歌との違いがハッキリと判ってやっぱり興味深かった。その過去カバー動画もまだ公開中なので、そういうのを眺めてみるのも今風な楽しみ方なのかもしれません。

(2017.4.22) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl