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YUI『TOKYO』【いまだにファンが期待し続けている何か】

この動画はTHE FIRST TAKEという、いろいろなアーチストが主にアカペラで1発録りするレコーディング動画がいろいろと公開されているチャンネルのもの。別のアーチストのテイクを見てみたいと思ってチャンネルに行き着いたら、最新動画のアイコンにYUIが。あれ、YUIってまだいたんだ、くらいの認識。今もFLOWER FLOWERというバンドで活動しているらしい。もうよく覚えてないけれど、絶頂期にいろいろあって、活動休止の果てにバンドが結成されたんじゃなかったっけ。その後の活動についてはまったくフォローしていなかったし、する意味も無いと思っていた。僕なんかの特にファンでもない人はともかく、熱心に応援していたファンは多いに裏切られたと思っただろうし、バンドで活動できるならソロでも活動できるだろみたいな。それは椎名林檎が東京事変で活動するというのとはまったく違ったものだよなと思っていた。

そうしたら、この動画でYUIとしての歌唱。動画にもYUIと表記されている。あれ、YUIではなくyuiに変更したんじゃなかったっけ? そんなことを考えながら、思い出しながら、歌を聴いた。歌、上手いな。当たり前なんだろうけれど、上手い。上手いだけじゃなくて、スーッと入ってくる。ギフテッドというか、才能なんだろうな、天賦の。そんなものを与えられたことの幸福と、不幸とを一身に背負ってここまで生きてきたのだろう。とか言い出せばいろいろと言えるけど、全部外野の戯言でしかない。バンドとしての動画には数万台の再生回数しかついていないのに、このYUI名義の動画は1週間にもならないのに180万回以上再生されていて、それがいまだにファンが期待し続けている何かを物語っているようだ。

デビュー前からの路上にあぐらで座り込んで歌うスタイルのままなのも良い。2012年一杯でYUIとしての活動を休止してから8年ほど。この『TOKYO』も8年ぶりの歌唱だという。この曲公開の数日前にはInstagramでデビュー15周年を振り返った短い雑感を述べている。15周年といっても活動期間はそのうちの半分以下だ。それでもいまだに期待を寄せ続けているファンたちの気持ちにこれから応えていくということなのだろうか。バンドとしても所属しているソニーでは彼女のオフィシャルページを数年ぶりに更新したという。なにかリリースに関する動きでもあるのだろうか。そういう風に動いていくかもしれないし、まったく動かないかもしれない。動かなくても誰も動じることはないだろうけれど、それでも万が一にもYUIとしての活動再開があったらと、少なからず期待する人はいるだろう。そうして活動が再開され、8年以上前と変わらぬ才能がそこで発揮されることを、僕もちょっとだけ期待したい。

なお、この動画には『TOKYO』の他に『CHE.R.RY』も含まれている。興味ある人は全編を見てみてください。

(2020.11.28) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl