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non albini『Kyoto』【聴いていて単純に軽快で心地いい】

kyotoとか京都といわれるとすぐに反応しちゃう。でもこの曲、京都っぽさはあんまり感じられなくて意外だった。といっても、じゃあ京都っぽさって一体なんなんだろう。お寺や神社か。古い京町屋のことか。もちろんそういうところもあって、観光客はそういうところに行って抹茶飲んだりしたいわけだけど、京都生まれ京都育ちの人は金閣寺に行ったことないって人もかなりの割合でいるし、子どもたちが通う小学校が木造建築かというと当然そんなことはないわけで、普通に運動場でサッカーしたりドッヂボールしたりするのが京都の日常だ。そういう意味でいえば、このMVに出てくるような普通の街並が京都の青春とリンクするのではないかなあとも思う。

このバンドのことはよくわからなくて、大阪で活動しているR4というバンドの人がやってるとか。じゃあ別に京都の青春とか京都の日常でもないじゃんと思うけど、じゃあガンダーラを歌ったゴダイゴがガンダーラの青春を過ごしたことあるんかというとそんなことは99.9%ないわけで、だからKyotoという歌を作って演奏して歌ってというバンドマンの背景に京都の暮らしがなくたってまったく問題はないのだ。

映像もそうだしバンドマンの背景もそうだけど、この曲は聴いていて単純に軽快で心地いい。サビのところで同じメロディが繰り返されるけど、その2音目というか2拍目から声がズンと大きく歌われてて、最初の1単語がほとんど聴き取れないバランスになっている。これ、ミックスの際にそこだけ音を数デシベル上げるという作業をすれば容易に解消されると思うんだけど、そうしていないということは、こういう最初の単語を聴き取れないというバランスによって生まれる何かを大切にしているということなのだろうか。まあ歌詞が聴き取れるということが音楽表現の最大価値というわけではないし、聴き取れなくても軽快で心地いいフレーバーは実現しているので、そんなに気に留めることでもないのかもしれない。

(2021.2.18) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl