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HERE『最高ですから最強なんです』【何も持っていなくても元気を出していいと歌ってくれている】

はっきり言おう、HEREが好きだ。どの曲を聴いても元気が出てくる。元気を出すためのマジックワードをこれでもかと詰め込んであって、だから聴けばそういうフレーズのシャワーを浴びることになる。心が弱ってる人は時としてそういう元気ワードを重荷に感じてしまうことがあるけれど、彼らのマジックワードには負担になるような重さが一切無い。なぜかというと、根拠がないからだ。元気を出すのに根拠が必要だったら、その根拠になる何かが無い人は、自分には無理だと感じて落ち込むだろう。だがHEREの元気に根拠なんて必要ない。自分が何も持っていなくても元気を出していいと歌ってくれているのだ。こんなに心強いことはない。いやいや、どうして「根拠なんていらない」と断言できるのだと文句(質問)する人もいるだろう。例えば彼らの曲『スーパーポジティブ』の中で「将来オーライ/オレを信じた/根拠なんて無い/だってオレはスーパーポジティブ!」と繰り返しシャウトしている。そう、彼らのポジティブに根拠なんて要らないということは彼ら自身が宣言しているのだ。

そんな彼らがまた「最高ですから最強なんです」という名言というか謎フレーズをぶち上げた。この「○○だから◇◇」という方程式に「どうして?」という質問を、ついしたくなる。したくなる。でも質問したいと意識した時には歌はもう先に進んでいて、「結論しましょう」とか「はっきり言いましょう」とたたみかけて、「過去の栄光、今この瞬間まったく関係ない!」と言い切ってしまう。いろいろと悩んでみるのがアホくさくなる。この無根拠フレーズの連打がグッとくるのは、彼らがこのポジティブな姿勢を一貫して続けてて一切崩していないからなんだ。と思う。筋が通っている。まったくぶれていない。だから、多少の疑問が頭の片隅に残ったとしても、その不変の姿勢と言い切り力で「うんうん、そうだよな、ポジティブでいていいんだよな」と押し切られる。押し切られて、幸せになれる。それは幸せな気分だけなのかもしれないけれど、気分を幸せにさせてくれる歌って、最高じゃないか、最強じゃないか。

(2021.3.15) (レビュアー:大島栄二)


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Posted by musipl