葉緑体クラブ『とある真夏日の早朝』 Next Plus SongThe Pains of Being Pure at Heart『When I Dance With You』

CHICO & Acoustic Caravan
『命の根』

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 自身における撮影の点前、また画素は時代の趨勢と反して、粗くなっている。その分だけ記憶のなかに残しておこうという意志が強まりながら、会う人たちが舞い、撮り、話す画素の鮮明さにも唸らされるのも大きい。いつもの道をいつもどおり歩くより、途中で辞めてみよう、という提案をして砂金が見つかることもままある日のなかで異常気象の度合がもはや笑い話に昇華はされないようなところもありながら、付与案件の束でバテ気味だったときに彼らの音楽に出遭い、夏の隙間で強張った肩の力が抜ける気がした。(局地的で、あまりに)局地的な天災や、実際に行っていなくてもよく映像で見ていた観光名所や場でのテロなどが起こり、相変わらず不穏な世界的な状況がシームレスに結われつつ、ボブ・マーリィ「One Love」を聴き直すような姿勢で、CHICOの声を聴いていると、間違っていることが妙に鮮明に浮かび上がってきて、友などの必要で愛すべきことが熱気とともに優しく浮かび上がってくる。こんな夏は二度とないよ、とは言えきれないけれど、こんな夏をこそ越えた人たちにはご褒美のような粗くも、優しい願いごとの数々が結われるようなと思って、命の根を広げて、明日を照らせるように。

 そして、このライヴ映像も良いな、としみじみしてしまった。くぐもるなかで、せめてもの息吹と思いの丈とステップを、ステップを踏んだなら誰かに向けての希みを届けられるように。そうして、季節はしたたかに変わりゆくのかもしれない。
(2017.8.29) (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
 


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