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CHERRY NADE 169
『パステル』

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 なんだか元気が出る。ラップのようなAメロBメロで、とても軽い印象で曲が進んでいくが、サビからのラップとはまったく違う歌。ここが実に力強い。その力強さが元気を出させてくれる。力強い歌だから全部元気をもたらしてくれるわけではなくて、この滝澤大地の声がいいのだ。余裕があるシャウト。例えば持てる力を全部絞りきって歌う歌は圧倒的かもしれないけれど、死にそうなくらいに頑張ってる匂いが感じられるともうダメで、そこまでいかないちょっと余裕な素振りのシャウトの方が元気をくれる。そんなにしなくても大丈夫なんだという気になれる。一生懸命やれよと言われたら気が重くなるのと同じで、歌ってる人の120%の懸命が重さしか与えないということはよくある。しかし滝澤大地の歌はかなり余裕が感じられて良い。それは歌の基礎力がかなり高いということを意味している。
 また、AメロBメロとサビの感じがかなり違ってる場合、ガックリすることがよくある。CMソングでサビを聴いて気になって全曲聴いたりすると、これが同じ曲なのかよと驚いて、むしろイヤな気分になることが多い。だが、この曲、AメロBメロとサビは全く別モノでありながら、トータルで気にならない。気にならないというよりむしろ好印象。これは別の曲というより、曲の中でのメリハリという感じがする。生活の中にオンオフがあるように、曲の中にもオンオフがあっても良いのであって、それがオンオフと映るのか、表の顔と裏の顔と映るのかで、印象は変わってくるのだろう。この曲は、メリハリがプラスに働いているし、違う印象のパートがありつつも、トータルでは1つの曲と認識できるから面白い。
(2019.6.14) (レビュアー:大島栄二)
 


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