2019年のmusipl.comでの6月アクセス数上位10レビューはこちら!


 
1位 B'z
『兵、走る』
 ラグビー日本代表応援ソングらしい。B'zの2人がパフォーマンスしている映像と、ラグビー日本代表がプレイしている映像が交互に映し出される。ラグビー選手は迫力あるな。太腿太いしな。大昔、ラグビー日本選手権を制覇したチームの選手が数日後に行なわれたサッカー天皇杯(だったと思う)の放送席にゲストとして呼ばれ、「どうですか、サッカーは」みたいな軽い質問をされて」「驚きましたね… (レビュアー:大島栄二)
 

 
2位 EVERLONG
『透明になってく』
 透明になってくというタイトルが興味深い。歌詞を聴いていると、むしろ逆で子供の頃のようなピュアな心が徐々に濁っていく過程を描いているように思えるから。心が濁っていって、本当に濁っても大丈夫な人は単なる悪人になっていくし、単なる悪人になってしまえば濁った世界に生きていたって何の問題もなく平気でいられる。しかし心が濁っていって、濁っていくことを避けようもないのだけれど、自分の心が濁って… (レビュアー:大島栄二)
 

 
3位 中川家
『地下鉄御堂筋線ブルース』
 大阪の地下鉄、御堂筋線。その停車駅についてひとつひとつツッコミを入れるという歌。面白い。しかしツッコミを入れられている駅や街について何か知ってるのかというと実はほとんど知らない。西田辺にシャープの本社があったとか知らんし、動物園前の壁にどんな絵を描いてあるのかとか見たこと無いし、大黒町がどんな風に怪しいのかなんてまったく想像できん。それなのに面白いのはいったい何なのか… (レビュアー:大島栄二)
 

 
4位 3markets[ ]
『社会のゴミカザマタカフミ』
 言葉が速射砲のように迸る。そのすべてが人を否定するための強い罵倒に満ちていて圧倒される。不安を人様にメイキングって一体なんなんだ。ゴビ砂漠よりも乾く心ってどんだけ乾いてんだ。ゴビ砂漠に行ったことないけど絶望的な気分にはなるよ。「オレは社会のゴミ/カザマタカフミ」「大変な底辺/人として零点」ってちゃんと韻を踏んでてストンストンと耳に入ってくる。サビで繰り返される「一生夏休み、一生夏休み… (レビュアー:大島栄二)
 

 
5位 桜庭龍二
『旅人』
 ドラマ「日本ボロ宿紀行」を見てます。昭和歌謡の一発屋が、当時のヒット曲のCDを背負って再起。おじさん歌手と美人若手マネージャーの二人が地方営業ドサ回り。温泉街で歌いつつ、おカネがないのでボロ宿に泊まると、そこにエピソードがある。だが、CDはあまり売れないというループ。若いマネージャーが枯れ専で、壁のシミや階段の軋み、古い看板に身悶えする様子を見守りつつ、セットではなく現存する… (レビュアー:北沢東京)
 

 
6位 浜田麻里
『Black Rain』
 古巣ビクターに何十年ぶりかに戻った浜田麻里のずいぶん久しぶりのMV。いやあもう圧巻。圧倒されるというのはこういうものか。思えば僕がビクターに入った年にソウル五輪のテーマ曲に選ばれてブレイクしたのが浜田麻里だった。それまでもヘビメタの女王という異名を誇っていた彼女だったが、突然のブレイクで行なわれた武道館公演で、客席には親子連れの姿もかなり多かった… (レビュアー:大島栄二)
 

 
7位 めばゑ
『ハワユ』
 曲の冒頭で、海辺に爽やかなガールの横顔で、ああ、またこれか、よくあるよなと、正直思った。そういうガール、多いのだ。毎日毎日ミュージックビデオを見ているのだ。レビューしていない方が多いわけで、月に何本見てるやら。だから、そういうガールの多いことは知ってる。だからまたこれか、とりあえず1コーラス、せめてサビまでくらいは見ようと思って眺めてて、これはまたちょっと普通のガールじゃないぞと思った… (レビュアー:大島栄二)
 

 
8位 TETORA
『ずるい人』
 切り裂くようなハスキーな声。ハスキーというのかこれ? ハスキーとはちょっと違うのかもしれないけれど、各フレーズの語尾で裏返るような発声が限界に挑んでいるように聴こえるし、限界に挑んでいるような歌はやっぱり魅力的に聴こえる。ズルいよこれ。ズルいって言い方もおかしな話で、きっとボーカル上野はゆねはこういう声なのであって… (レビュアー:大島栄二)
 

 
9位 ゆいにしお
『DAITAI』
 人が成長すればより高いステージに上がらざるを得なくなり、そのステージには全国から成長した才能が集まってきてて、その中で自分を見つめて「負けるもんか」と思ったり「こりゃダメだ」と思ったり。ニューアルバムのタイトルが『角部屋シティ』で、もうそのタイトルに新しい人生への希望と不安が凝縮しているようにさえ感じられる。それはなにもシンガーに限ったことではなくて。都会に出てきたすべての若者が… (レビュアー:大島栄二)
 

 
10位 福永倫子
『Groovin'』
 めっちゃポップでイイ。聴いてて最初土岐麻子かと思っちゃった。いや、違うけどね、違いますけどね。アーチストの誰かと誰かが似ているなんてことはその両方に対して失礼だし、失礼だということは十分に承知しつつ、でも感じたということも事実なのでとりあえず書いておく。で、これまでにない全く新しい音楽のジャンルを開発したというのなら別だけれど、ジャンルも表現手法も多岐に渡り過ぎちゃってる現代には… (レビュアー:大島栄二)
 

 
次点 ザ・リーサルウェポンズ
『熱血ティーチャー』
 映画「名探偵ピカチュウ」の日本版予告編で流れた、麻倉未稀『HERO』を聴いて、ぼんやりと「この歌、実は日本語より英語歌詞の方がかなり多くて、もしも、全般に渡り日本語と英語ちゃんぽんだったなら、カラオケで唄う人は10倍くらいいたのではなかったか」とか考えていましたよ。その点、ザ・リーサルウェポンズの楽曲は、ネイティブな… (レビュアー:北沢東京)
 

 
編集長コメント

1位 B'z『兵、走る』:6月の半ばにレビューを公開して、めっちゃアクセス。2位の約5倍です。いやあさすがはB'z。ファンのパワーも桁違いでした。で、このラグビー日本代表応援ソングのレビューの中で「B'zの2人の方がさらにアスリートに見える」と書いたんですが、ご批判も多数いただいてしまって。おそらく、「ラグビー日本代表がミュージシャンよりもひ弱というのか!」と受け取られたんじゃないかなあと思ってます。もちろんそんなことはありませんよ。ラグビー代表の選手がひ弱なはずが無いじゃないですか。とはいえ、そう受け取られるというのは僕の文章力の問題なのかもしれません。今後も日々精進いたします。

2位 EVERLONG『透明になってく』:B'zには敵わなかったけれど、それを除けばダントツの1位。レビューをしてみて、あ、3年前にもレビューしてたわEVERLONGと気付きました。当時のアクセスランクはどうだったのかと調べてみると、マンスリーの11位にはまったく入ってなくて、ああ、この3年のうちにファンがグッと増えたんだなあということがわかります。そういうの、いいなあと思います。

3位 中川家『地下鉄御堂筋線ブルース』:ホント、この中川家いつまでランクインするんでしょうか。本人のSNSがほぼほぼ動いてない状態で、ファンの間でしぶとく語られているんでしょうね。そしてこうしてマンスリーランクに入ったこともまたネタとして盛上がるんでしょうね。いったいどこで盛上がってるんでしょうか。こうなったら、2019年いっぱいずっとアクセスが続くのもいいのかなあという気がしています。

4位 3markets[ ]『社会のゴミカザマタカフミ』:レビュー公開直後にカザマタカフミ氏と思われるアカウントに引用リツイートされて、ちょっと褒められてて、ホッとします。アーチスト本人に届いているというだけで緊張するのですが、そこで褒められるかどうかっていうのはレビューしててとても気になりますよ。もちろんアーチスト本人じゃなくとも、ファンの皆さんからの反応も気になるところですよ。

7位 めばゑ『ハワユ』:めばゑさん、とっても芯のあるアーチストなんじゃないかなあと感じます。プロによってかっちりと仕上げられた、作品のようなアーチストというのも魅力的だったりしますが、彼女のような原石そのままの棘みたいなものが残ってるアーチストは、出会うこと自体稀だし、とても気になります。音源やチケットの売上げが上がればプロがよってきていろいろと磨こうとするでしょうけど、そうなっても芯の棘みたいなものをどうぞ大切にしてくださいと願ってやみません。

10位 福永倫子『Groovin'』:福永さんの歌も音楽も、とっても素敵だと思います。知られさえすればあたりまえにファンも増えていくと思うのですが、この素敵な歌やパフォーマンスが広がっていくには、やはりそういった関係に強いスタッフが必要なのかなあとか、そこまでじゃなくても本人と周囲にプロモーション的な関心が多少増すとか、した方がいいのかなあなんて思います。ええ、余計なお世話ですけどね。


 7月に入って数日ですけれど、この夏はかなり暑くなっていきそうな予感がしています。月初から雨が降ったから湿度が高いというのもあるかとは思いますけどね。まあ夏だから多少は暑くならないとダメでしょうけれど、ほどほどにしといてよというのが本音です。みなさんも体調にはお気を付けください。

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(大島栄二)