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ハンブレッダーズ
『反撃の光』

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 非常に個人的なことを言わせてもらえば、京都の街が映っている映像というのがすごく好きなのです。鴨川から始まって、三条通、御池通と街中を歩く。それから登っていくワインディングロードはどこだろうか、登った山は大文字山だろうかとか、思い巡るだけで楽しい。なんでそんなのが楽しいのだろうかと思うけれども、楽しいのだから仕方がない。しまいにはバンドの彼らが歌っている、ボーカルの上に梁がドーンと出てて、歌いながらジャンプしようものならたちまち流血騒ぎになりそうなこのライブハウスは一体どこだろうかと考えてしまっている。それがすぐには判らないなんてまだまだ京都通とは言えないよなオレ、いや、そんなところで通にならなくてもいいんだけれども。全員21歳というまだまだ若い彼らが奏でる音楽は、特別に超絶な何かはないけれども、21歳の前向きさと不器用さが同居する、とても好感が持てる爽やかな風でした。間奏にかなりの時間を割いていて、全部の音のブレイクの後に一瞬間を置いてからギターがギュイイイ〜ンと鳴ったりして、そこ、間髪置かずにギュイイイ〜ンとは行かんものかなと思ったりもするけど、それはオッサンの好みでしかないのかもしれないし、彼らの彼らなりの表現にこそ、未来はあるのかもしれないと、その泥臭くも爽やかなサウンドに、妙に心地よさを覚えるのです。バンド名のハンブレッダーズというのは、HumとBreadersなので、要するにハムとパンなのですね。これもパン王国京都にとても似合うバンド名だと思いました。いや、彼らの拠点は大阪らしいのですけどね。
(2015.8.27) (レビュアー:大島栄二)
 


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