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HINTO
『なつかしい人』

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 面白そうな曲あるなあと聴いてみて、面白いなあとやっぱり確信していろいろ調べてたらこのHINTOってSPARTA LOCALSなんだということがわかる。完全一致ではないけれどメンバーはかなり一緒だし。で、SPARTA LOCALSってこんなだったけ、解散して作風を変えたのかなと思って他の曲もいろいろと見て聴いてみたけれど、どうやらこの曲が彼らにとっての異例なテイストのようでした。いや、何をもって彼ら標準のテイストで異例なテイストと断言できるのかお前はそんなに聴き込んでるのかと問いつめられたら、正座してごめんなさいごめんなさいと謝るしかないのですけど。でも、そんな風にメンバーの歴史や背景なんかを知らないと曲を聴く資格は無いということではないと思うし、このmusiplも知らない音楽をまったく知らない状況でも楽しんじゃおうよというのがひとつの存在意義なので、やはりそんなに知らないけど書いちゃうよゴメンね。この曲、頭37秒くらいはドラムのリムショットとギターのジャラ〜ンだけに歌が載って、とても静かな音構成なのだけれども、37秒経過してバンドサウンドがドドーンと入ってきて、それでもなおかつ静かな印象が続いていて、これは一体なんなんだろうと思う。それが「この曲だけ異例なテイスト」だと感じるひとつの要因なのだろう。歌詞が持っている「なつかしい人」の描写の仕方や独特なこだわりがより多くの割合で語られるんじゃないかという気がする曲だが、この動的なのに静的なサウンド構成と、そのところどころで攻めているリフといったものの方により特徴があるようにさえ感じる。そういう意味では、彼らにとっての異例のテイストというよりも、進化する音楽性への一転換点なのかもしれないという気がする。そんなことを聴き込む人は本当に少ないし、だからそこを押し出していってもセールス的には大きなプラスを生むとは思わないんだけれども。
(2016.9.27) (レビュアー:大島栄二)
 


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