LILI LIMIT『LIB EP』 Next Plus Songクリトリック・リス『バンドマンの女』

evening cinema
『告白』

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 イイ。イイぞ。月曜日からなんかスゴくアガる! 最初一瞬ゲッツの人かと思うようなやさ男っぽいおにーちゃんが全身で熱唱する。それがひとむかし前のiTuensのCMみたいな映像で展開するMV。聴いているうちにワクワクしてくる。ポップってこういうもんだよなと思い始める。そうなると、ゲッツの人がなんとなく田島貴男に見えてくるから不思議だ。まだ売れてなかった頃の岡村ちゃんあたりもこんな感じだったのではないかと無責任なことまで頭に浮かび始めてくる。
 でも他の曲は本人の露出の仕方がこんな風じゃなくて、普通のポップスアーチストのようで綺麗。そりゃあMVを作品として考えたらそっちの方がいいよね、カッコいいもの。でも、記憶になかなか残らない。そして過去のMVを見まくってたら、ん、待てよ、これ聴いたことあるぞと立ち止まって考えてみたら、1年くらい前に松浦さんがレビューしてたわw。そのレビューしてたMVは7万回ほどの再生回数で、1ヶ月ほど前に公開されてたこれは1ヶ月で5600回。1年前にはそこそこパブリシティあったのかなあと思ったりする。まあそんな裏事情推測は置いといて、僕はこの一瞬イケてないテイストのゲッツ風MVの方が断然好き。アーチストが記憶に残る。仮にこれを見た人がevening cinemaのことを「ゲッツみたい」と認識したとして、それがどうだ、なんか問題か。「どんな顔のシンガーだったっけ」と記憶されずに忘れられるのに較べたら1億倍イイぞ。もちろんそれは音楽のクオリティが確保されてないと本当に「イケてないシンガー」としてキワモノ扱いされて終わりだが、この楽曲のクオリティ。週の始め月曜日からテンションをアゲてくれる心地良さ、ポップネス。岡村ちゃんがほとんど新曲など作りもせず(まあいろいろ事情はあったわけですが)に、リリースが5年空いたと思ったら次は9年後、さらに12年後って感じでもいまだに忘れ去られることが無いのは、やはり彼のキャラが浸透して忘れられようも無いからなのだ。それとイコールで同じ土俵で比較するのはまだまだ時期尚早ではあるものの、この曲がevening cinemaのターニングポイントになるのではないかと密かに期待し、そして大絶賛しているところ。新しいフルアルバムも本当にカッコいいし。
(2018.2.26) (レビュアー:大島栄二)
 


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