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柴咲コウ
『かたちあるもの』

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 2004年にこの曲をドラマのエンディングで聴いて、イイなと思った。柴咲コウには女優という印象しか無かったし今もそうなんだけれども、こうしてあらためて聴いても、歌が上手い。女優にとって歌も演技も表現のひとつということなのだろうか。彼女を初めてCMで見た時は、その時点で18歳だということがまったくわからず、何の疑いもなく20代後半の遅咲きのタレントさんという印象だった。が、知らない間にどんどん活躍していき、知らない間に歌も出していた。で、ドラマのエンディングでコレが流れて、だれなんだ歌ってるのはと思ったら柴咲コウ。おいおい、ドラマ出てないだろ。出てないのに歌使われるのか、それはもはや女優の余技としての歌手活動じゃないよね、と驚いた。それでも彼女は女優柴咲コウであって歌手柴咲コウではない。僕の中では。どれだけ大規模なツアーを実施してもCDがどれだけ売れようと、やはり女優としての仕事の方が圧倒的だからなのだろうか。来年はNHK大河ドラマの主役だそうで、またその存在感は大きくなっていくのかもしれないが、一方で歌手活動もコンスタントに続けてて、このところ2年連続でカバーアルバムを発表している。カバーというのはその歌のオリジナルと比較されることが前提になるし、だから歌に個性があって自信もあることが前提になる。単なる女優の余技程度でできることではない。そういう点で見ても、彼女のどちらが本業かということを云々することにはもはや意味が無いのかもしれない。
(2016.10.8) (レビュアー:大島栄二)
 


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