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ナンジャラホワーズ
『笑ふリズム』
 今は視えるか、視えないかではなく、戦時中、もしくは不穏な空気の中で生きている認識を持っている方もいるのではないだろうか。このナンジャラホワーズは太平洋戦争直前のごくわずかな期間に、関西をベースに活動したボーイズ。浪曲・小唄、ユーモアをジャイヴ的なノリの演奏でテンポよくふくよかな音楽を聴かせていた。多くの元ネタ、引用を“パクリ”と言うのは構わないが、オマージュとパロディとしてこういうセンスで昇華させるのも大衆音楽の貪欲さなのだと思う。歌は世につれ、世は歌につれ、とは言うが、近年のヒット・チャート上位の「唄」は数年後、いや、もっと先に残るのだろうか、とは筆者の杞憂かもしれないが、軽やかな音楽と併せて、この映像での紙芝居のように幾つもの風刺画には時代を越えて伝わるものがあるように、歴史の深い水脈を辿り、知る楽しみも尽きないことを教えてくれる。
(2014.1.14) (レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
 


   
         
 


 
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