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『僕はバラード』

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 いろいろな曲を聴いているけれども、曲そのものが擬人化されたというのは見たことがない、聴いたことがない。いや、バラードというのは別に曲のことではなくてそういう名前の人をイメージした表現なのかもしれない。それは断定できない。使われている言葉の連なりは妙に詩的で、動画で使われている神話を描いた絵本のような絵柄とシンクロするくらいに神秘的ななにかを発している。この牛のような角とライオンの顔を持つ怪物がバラードなのだろうか。だとするとやはりバラードというのは曲のことを指すのではないのかもしれない。しかしバラードが古今東西の人たちを魅了し、グッと来させ涙を流させてきたパワーを考えると、ここでのバラードとは曲のことを意味しているのだと言い切っても良いのではないのかと思えてしまう。多分、どっちでもいいのだ。どっちでもよくて、聴く人がそれぞれ感じればいいのだ。で、僕はこれは曲であるバラードが自分の感情を歌っているとやっぱり思いたい。歌の後半で「誰かがテンポをいじったら、朝目が覚めた時、僕はもう居ないかもね」という歌詞があるのだから、やっぱり曲なんだこれと思う。バラードのテンポをいじったらバラードではなくなっちゃうものね。
(2015.5.14) (レビュアー:大島栄二)
 


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