Rei『Black Banana』【まさに音楽のために生まれてきたという言葉通りの存在】
すんげカッコいい。ギターテクが凄いわけだけれども、そのテクニックがここまで凄くなるためには音楽が好きで好きでたまらないという情熱がなけりゃダメなわけで、だから、ギターがただ上手いというのとはもはや次元が違うと思います。音楽そのものがこ ...
KOTO『Evolution』【音色がなにかの物語を唄い、叫んでいるよう】
篠笛の動画をイロイロ見てたら、いつの間にかおすすめ欄に「インターネット篠笛コンテスト」のエントリー動画が並んでました。えー、なにこれ!篠笛の腕試し、チャレンジ、切磋琢磨、いろんな人が自宅で撮ったり、スタジオで音響効かせたり、外国の方も ...
Feeder『Eskimo』【充電期間を経たことで、深呼吸をしたあとのようなリフレッシュ感も】
久しぶりにアルバムが発売されたばかり。この4年間、Feederとしての動きはほぼなかった。少なくとも新しい音源も、来日公演もなし。グラントもタカさん(とんねるずっぽい言い方だが、どうしてもこう呼んでしまう)も、ソロや別のバンドなどで活 ...
HINTO『なつかしい人』【動的なのに静的なサウンド構成、進化する音楽性への一転換点なのかもしれない】
面白そうな曲あるなあと聴いてみて、面白いなあとやっぱり確信していろいろ調べてたらこのHINTOってSPARTA LOCALSなんだということがわかる。完全一致ではないけれどメンバーはかなり一緒だし。で、SPARTA LOCALSってこ ...
クウチュウ戦『ぼくのことすき』【プログレは単なる音楽ジャンルではなく、生き様そのものだ!】
さりげなくブッ飛ぶという独自の境地を驀進するクウチュウ戦。このビデオはその境地も極まったなという感が強くて本当に好き。プログレバンドとばかり思ってて、2年前にmusiplで紹介したときも「泣きのプログレ」と自称してたことが書かれてて、 ...
m-flo『come again』【誰もが知ってるあのボーカルというようなことが許された最後の時代の華】
昨日のCICADAでm-floに触れたので今日の土曜枠ではm-floを。この曲が収録されているアルバムEXPO-EXPOはセカンドで2001年のリリースなのかと知り、そりゃ古い、古臭い話だったなと反省。そしてLISAはこの2ndの後に ...
CICADA『YES』【声をただ聴いていたいと思える歌声】
歌声が、ファンになる時の重要な要素になるというのは誰も否定できないだろう。このCICADAというバンドの曲を聴くたびに、声が良いなあと強く思う。聴いて連想するのはm-floで、それはこのCICADAのトラックの持つHIP HOP的な要 ...
イ・ラン『世界中の人々が私を憎みはじめた』【淡々と軽やかに歌われていく日々の苦悩】
淡々と歌われる歌の心地良さ。チェロなのかコントラバスなのか、弦楽器が最小限の旋律を添えて、アカペラとは違う盛上がりを後押ししてはいるものの、基本的な部分での彼女の歌声のストレートさに力がある。それは演出によって生み出されるような表現力 ...
Teenage Fanclub『I’m In Love』【ギターロックは若者だけのものじゃない。青くて渋い等身大の人生賛歌】
いい年の取り方をしているなあ……。Teenage Fanclubの新曲を聴いて、そんな感嘆の声をあげずにいられなかった。空にかかる虹でPVは始まる。映像では彼らの円熟味溢れる渋い姿をうかがい知ることができるが、それと対照的なさわやかで ...
Atelieddy『蟻とエディ』【バンドとは何だろうという問いを突きつけてくる希有な実力バンド】
バンドって何だろうと考えてしまうことがある。ほとんどの場合は、ああ、ただ耳障りのいい音を鳴らしているなという感想しか思い浮かばなくて、それはそれで十分に価値として認められるべきひとつのクオリティだから否定するつもりなど更々無いのだけれ ...