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King Gnu『白日』
【一貫してトボケたテイストを前面に押し出してきた彼らのバンド性】

想像の数段斜め上を行きまくるKing Gnu。先日のMステでも盛大にやらかしてくれたそうでネットでも話題になっていたが、直後にこのMVを公開。おいおい、Mステでやらかしバンドと思って辿り着いた人たちを盛大に裏切ってくれて、Mステ前から知ってる人も盛大に裏切ってくれて、King Gnuすごい。これはかつてのサザンがやった「勝手にシンドバッド→いとしのエリー」作戦か。いや、この白日ってそんなにわかりやすい曲でもないから違うだろうし、そういう意図でこれを出してきたとしてもそんな意図通りにいくとは思えないし。ただ、この曲はカッコいい。めちゃカッコいい。日テレのドラマの主題歌になってるわけで、そういう目的には適したシリアスでカッコいい曲をちゃんと出せる知性と能力を持っているバンドだということはよくわかる。だったらMステで暴走する必要ないじゃんねという声もあろうが、それも彼らとそのスタッフの計算の上に行なわれてることなのだろう。個人的には彼らの演奏シーンをたっぷりと見ることができて嬉しいMV。ドラムがタムの横に、VinylのMVではなかったパッドのような機械を設置してて、それの使い方をもうちょっと詳しく見たかったなあと思うけれどもそれはちょっと望み過ぎなのか。一貫してトボケたテイストを前面に押し出してきた彼らのバンド性をちゃんと見ることができたというだけで、僕はかなり満足している。

(2019.3.16) (レビュアー:大島栄二)


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King Gnu, review, 大島栄二

Posted by musipl