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CHROMATICS『TIME RIDER』【ツインピークスにも登場のドリーミンなエレクトロポップ】

Chromaticsの雰囲気は、はまったらクセになる。一昨年、ツインピークスがまさかの復活、続編(The Return)が放送された。舞台の一つ、バン・バン・バーでのライブシーンがほぼ毎回あるのだが、あやしさ満点で最高だった。The Returnの2話と12話に、このバンドは登場する。カーテン前のステージという、いかにもデヴィッド・リンチらしい状況の中、ぞくぞくするような世界観の曲を披露した。そのため、ツインピークスの世界の人たち、という印象もあるChromaticsの新曲だ。MVの幻想的な映像からして、ますます「劇中」感が強くなるが、ドリーミンかつサイケなエレクトロポップに、わたしの意識も揺らめいてしまう。やはりリンチ的世界からは逃れられそうにない。The Returnももちろん、ツインピークスを初期からまた見返したくなる。夜中に一気見して(それでも全然見終わらないけれど)、眠たくてぼんやりした頭でこの曲を聴いたら、いよいよ「リンチ」的幻想に取り込まれてしまうかもしれない。

(2019.5.15) (レビュアー:夜鍋太郎)


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Posted by musipl