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EG『風景写真』
【曲の持っている暖かさと孤独感のようなものに実にマッチしたギターサウンド】

ギターの音が好きだ。このmusiplでも何度となく書いているけれど、ギターの音が良い曲に間違いはない。しかしギターの音といってもいろいろな種類の音があるわけで、メタル特有のキンキンとしたチューニングの速弾きギターから、アコギの生っぽさまで本当に様々だ。このEGというアーチストの曲もまたギターの音色がいい。このギターはどんな音作りなのだろうか。彼のHPにはギブソンのギターを抱えている写真が掲載されているが、残念ながらネックだけしか写っていないのでどんなギターなのかはわからない。このMVに一瞬だけ写るギターがそれかと思うが、セミアコタイプの黒いギター。ES-335か? だが彼はいろんなギターを持ってて引き分けているようで、過去のMVやライブ映像でもいろいろなギターが登場している。昨年1月に公開されている『ぐっすり』という曲ではどこかのガード下みたいなところで、アコギを弾いて歌っている。そのアコギの音色もとても良くて、軽やかに響いている。ガード下のトンネルのような空間で歌声とともによく響いてる。その映像では彼のギター奏法がよくわかる。6フレットにカポをつけているからか全体的に高い音が支配的で、それも軽やかな響きにつながっているのかもしれない。ただそのアコギの響きとこの曲でのギターの音とは明らかに違っていて、やはりセミアコの持つふくよかな胴鳴りをアンプで増幅しつつ多少のエフェクト処理を施したと、そんな感じか。どんなアンプを使ったとかどんなエフェクターを使ったとかまではわからないものの、結果として鳴っているギターの響きが、この曲の持っている暖かさと孤独感のようなものに実にマッチしているように思う。

(2020.4.16) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl