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The Whoops『恋をしようよ』
【こんなペラペラのギターが鳴ってていったい何故こんなに気分が上がっていくんだろう】

なんだろうかこの何のひねりもない歌は、ただ単に思ったことを歌ってるだけじゃねえか、音楽的になんか特別なこともないし、演奏が超絶スゴいわけじゃないし、昨今のBPM競争みたいなのからすればテンポも速い訳じゃないし、歌詞も一言一言わかりやすく歌ってる訳じゃないしだから1回聴いただけではスーッと頭に入ってこないし、曲の終わり方も唐突すぎるし、でも何故だか、本当に何故だかわからないんだけれども、イイぞ。響いてくるぞ。誰だこいつら、なんかこの黒ブチ眼鏡のボーカル見たことあるな、と思ったら1年ほど前にレビューしてたw。その時も「どこが良いんだろうと考えてみても考えてみても考えてみればみるほどよくわからなくなる」と書いていたw。本当にそうなんだな、こういうバンドってごく稀に本当にごく稀にいるんだけれども、The Whoopsはまさにそういうバンドなんだろう。1年越しにそう確信したよ。ギターの音もかなりペラペラで、それはどんな音が好みなのかという個人的な趣味なんだろうけれども、こんなペラペラのギターが鳴ってていったい何故こんなに気分が上がっていくんだろう。ホント不思議。低音重視でブインブインいわせてる多くのヘビーサウンドたちがアホに思えてくるくらいの、このペラペラギターのカッコ良さ。これは他のバンドがマネしようとしてもまったく不可能な、彼ら自身が内に隠し持っている、音楽とは別のなにか、そう、人間力のようなものの故なのでしょう。うん、カッコいいぞ。

(2017.9.22) (レビュアー:大島栄二)


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review, The Whoops, 大島栄二

Posted by musipl