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小松原沙織『酒がうめえ』
【そうやって一日終われてよかった】

楽器の音色のように機能する単語は発見だ。酒がうめえったら酒がうめえ。コロンコロンとスイングするピアノにのった時に、言葉の意味を超えてリフレインを始める。『酒がうめえ』は荒っぽい言い方ではなく、これには江戸の風が吹いている。稼いだ銭をパーッと「宵越しの金が持たない」なんて事はできないけど、その日のしまいに乾杯するのは街にお金を流すこと。そして思ったことを話すこと。仕事帰りに買ったコンビニスイーツ。写真撮って「おいしい!」とあげたら「いいね!」がついた。眠る少し前のそれは、グラスを持った人たちが言い合う「おつかれさま」に似ていた。明日は忘れることだけど、そうやって一日終われてよかった。

(2021.6.18) (レビュアー:北沢東京)


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review, 北沢東京

Posted by musipl