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KEN THE 390『Winter Song』【知らなくって損してたぜ、ナチュラルで普通に素敵なHIP HOP】

HIP HOP系の音楽については少しばかり距離を置いていたのは、HIP HOP系のカルチャーに少しばかり暴力的なものを感じていたからだ。暴力的という表現はちょっと違うのかもしれない。だが渋谷系といわれるスチャダラパーあたりのHIP HOPとは違う、チーム的な、ヤンキー的な、誰とはいわないがそういう一群がHIP HOPの中心に存在するのは事実で、そのカルチャーとはどうにも個人的に相容れないものがあって、それに伴ってHIP HOP全体に少々距離を取っていたのだと思う。

そのチーム的とかヤンキー的ってなんなんだよ。渋谷系といえばなんかオシャレみたいな印象あるけど渋谷こそかつてはチーマーの巣窟だったし、そことアメリカのHIP HOPの流れをそのまま受け継いでいたようなヤンキー系の一連のアーチストとはまったく違うし、いやいや、このあたりの表現は出来れば触らずにスルーしておきたいことに触れるようで触れないような感じのボカし方で書いているところなのでうっすらと感じてスルーしてもらえれば幸いなのだが、とにかく、HIP HOPカルチャーには距離を置いてきてて、だからそんなに詳しくないわけで、そんな僕がこの曲を偶然聴いて、え、これ良いじゃないかと素直に思えた2018年。僕の中でのHIP HOP新世紀が始まったような想いさえしています。

こうしたごく一般的な若者の日常の機微を歌ったようなHIP HOPがもっと増えてくれば、HIP HOPは普通にポップカルチャーとして、極々普通の人たちにも浸透していくのではないだろうか。いや、僕が距離を置いていたのが特殊なのであって、普通の人はもっと普通にHIP HOPを愛していたのかもしれないけれども。このKEN THE 390も活動歴は長く、動画もバンバン見られて聴かれているわけで。なので単に僕が知らなかっただけなのだろう。

(2018.2.12) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl