Sharon Van Etten『Seventeen』【すでに2019年ベスト候補が！丁寧に紡がれた名アルバム】

2019年も早いもので、もう3月に突入した。ということで、もう言ってもいいよね、出ました、今年のベストアルバム最有力！　もはや、お約束のような時期尚早宣言ではあるが、すばらしい作品であることにまちがいない。そこは、しっかり太鼓判を押させていただきたい。とにかく、名曲ぞろい。アルバム全編を通して、延々、心地よい気分で聴いていられる。実直且つ真摯な姿勢で、丁寧に曲を紡いで作り上げた、まさにベストなアルバム。落ち着いたトーンながらもエモーショナルに展開していく、この曲もまた感動的だ。ポリコレの流れもあってか、正当に、女性アーティストが各ジャンルで高い評価を得始めている昨今。この先、バックラッシュが起きないことを願うばかりだが、いい曲はいいと、前述の数行の断りを入れるまでもなく（リスナー側も意識することなく）、ただシンプルに言える世の中になればいいな、と心から思う。そして何より、彼女の再来日に期待したい。

(2019.3.6) (レビュアー：夜鍋太郎)

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