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Cornershop『St Marie Under Canon』【久々なのに、この感じ。今でも彼らの曲に心躍る】

帰ってきたきた、Cornershop。久々なのに、この感じ、完璧にCornershopでしかない。イントロの10秒で伝わりまくる、まさに彼らにしか出せない味わいだ。UKロックをベースにしつつ、エスニック感、サイケ感も混ざり合うこのテイスト。懐かしくもあるのに、やっぱり刺激的だ。彼らの音楽をはじめて聴いたとき、この雑多な融合っぷりこそUKミュージックの真骨頂だよな、と勝手に思い込んだ。当時、彼らの曲を通して、私のUKロック愛をより大きなものへと増幅させたことは否めない。私の狭窄かつ偏見めいた(でも熱量だけはある)かつての音楽観はともかくとして、今でも彼らの曲に心躍るのは確かだ。この速すぎない、急ぎすぎないテンポがいい。それでいて、身体を揺らさずにいられないようなグルーヴ感がたまらない。ああ、楽しすぎる! 8年ぶりの新作となるアルバム全体でも、すばらしい曲ばかりだ。願うならば、もう少し短い間隔で新曲を出してもらえたら、この上なくうれしい。

(2020.5.13) (レビュアー:夜鍋太郎)


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review, 夜鍋太郎

Posted by musipl