<!-- グーグルアナリスティック用のタグ -->

HERE『チャンチャンチャンスDEダンダンダンス』
【笑われるを通り越して突き抜ければカッコよくなっていく】

冒頭から決めポーズをしたと思った瞬間に走り出すバンドマンたち。決まってるのか決まってないのかまったくわからないんだけれども、彼らの猪突猛進な迷いの無さに圧倒される。めちゃカッコいい。ありえないくらい派手な衣装と、躊躇の無いアクション。舞台が校庭に移って、金魚鉢を持った状態でダンスするんだけど鉢の中の水がめちゃこぼれる。でも気にしない。ギタリストが敢えて水たまりに突進していく。演奏シーンでも終始アクションしてる。ライブをこのテンションでずっと続けたら彼らもエネルギー持たないだろうし客もそうだと思うんだけれども、でもきっと楽しいライブであることは間違いないだろう。この派手なアクションと演出は、曲そのものが持っているメッセージとリンクしていて、「大冒険の真っ最中なのに僕らは夢を語らなくなった、いつからだろう。夢を語ろうぜ、笑われてもいいから」という彼らは、その「笑われてもいいから」というのを自ら実践しているのだろう。その派手さを躊躇しながら半端にやっていたら笑われるだけだが、こうしてとことん全身全霊でやれば、笑われるを通り越して突き抜けてカッコよくなっていく。そういう歌のメッセージが動画と完全リンクしているという点で、本当によくできた、そして素敵で素晴らしいMVだなあと、心から感心する。ホントかっこいいぞ。

(2017.9.25) (レビュアー:大島栄二)


ARTIST INFOMATION →


HERE, review, 大島栄二

Posted by musipl