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blue but white『you never lost me』
【彼らや彼らの音楽と接していくのが距離感として】

なんか気になる。なんか気になるのですよこれ。9月にも彼らの曲をレビューして、その時点で具体的なアーチストの情報はよくわからず。でも曲が良いし声が良いし、ついついとりあげてしまう。で、今回また偶然にこの曲にぶつかって、9月の時の彼らだと最初はわからず。でも良いなと聴き込んで、ああ、あれだと気づくし、思い出す。今回は多少情報もわかるような感じになってきたけれど、「私達を知ってください」的なアピールはほとんど感じられず、やはり淡々と表現をしている人たちのようで。そういうの、最近のアーチストだなあという気もする。売れたい売れたいとアピールすればするほど、アピールされる側はちょっと冷めるし、アピールが功を奏して一気に有名になったところで、じゃあそのアピールに見合うビジネス的成功が見込めるのかというと今の時代そうでもないし。だからただ表現をする、それを手軽に公開する。もうそれだけで完結するアーチストということで良いんじゃないだろうか。いや、彼らの意志がそういうものかどうかはまったくわかりませんけどね。

男女の姿が1つの画面に、時に2画面分割で、そして交互に描かれる同時進行仕立てのMV。明確にドラマチックなストーリーが展開されているわけでもなく、日常のひとコマが重ねられることによって雰囲気が伝わってくる。これもストーリーを押し付けられるでもなく、自然と傍観する感じで眺めていられる。この距離感が、アーチストの姿勢も含めて、適度で心地良い。前回のMVでは男性ボーカルとの組合せが立体的になるというレビューをしたが、今回の曲では男性ボーカルのコーラス的な薄い絡みがあるだけで、それならいっそ無い方がいいかもという気もするけど、曲によって男性ボーカルの重みも意味合いも違っているということだろう。映像を見てて、ノートパソコンの真上でポテチを食うのやめなさいと余計なお世話なことをついつい言いたくなるが、ほんとうにそれは余計なお世話で、そんな言葉をかけるパワーも出てこない程度に距離を置いて、彼らや彼らの音楽と接していくのが距離感としてベストなのかもしれない、そう思う。

(2017.12.21) (レビュアー:大島栄二)


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blue but white, review, 大島栄二

Posted by musipl