<!-- グーグルアナリスティック用のタグ -->

Laura day romance『lovers』【やる気があるのか無いのかわからないと、ヘンな言い方で最大級に褒めてみたい】

この力の抜け具合がとても心地良い。力の抜け具合といったって別に音が小さいとかではなくて、ウクレレ弾き語りみたいなものとも違って、サウンド自体はめちゃパワフル。イントロから入ってくる効果音的な英語の街頭トークからの、シタールかよと思っちゃうような弦楽器の怪しげなフレーズ、音楽的に力が入っているのは間違いないんだけれども、結果としてそこにある音楽はとても力が抜けた自然体な印象。「オレたちは表現しているんだぜ、ぜひ聴いてくれ」という熱を感じる音楽も好きだが、こういう「好きにやってるだけなんですけど、なにか?」みたいな音楽もけっこうイイ。そういう音楽って、例えばストリートで弾き語りやってるんだけれど「一体誰に向けて歌ってるんだよ、公道で練習してるだけなんじゃないのか」と説教したくなるような地味でホンモノの自己満足音楽も多くて。この曲みたいにパワフルでインパクトもあって、なおかつマイペースというのはなかなか無い。珍しい。彼らのtumblrのホームページがまたやる気があるのか無いのかよくわからない感じで良い。やる気があるのか無いのかわからないというのは通常批判する際に使う言葉なんだけれども、彼らの音楽と活動風景については、この「やる気があるのか無いのかわからない」というのが最大級の褒め言葉になるのではないかとさえ思う。

(2018.7.13) (レビュアー:大島栄二)


ARTIST INFOMATION →


review, 大島栄二

Posted by musipl