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yonige『リボルバー』【聴いていて苦しいが心地良い、複層的に心を滲ませる歌】

yonigeのレビューをしたのはもう3年も前のことだったのか。当時ピンクの髪がめちゃ印象的で、覚えていることといえばその髪の色と、その後レビューのツイートに対する反応が持続的にあったということ。彼女たちが世の中に出ていくには奇抜なバンド名もそのピンクの髪も必要だったのだろう。だがその後おおいに有名になって、このビデオにピンク色だった髪がないことを見ると、そういう目立つことは音楽そのものにはまったく関係の無いことだったのだということだろう。アボカドの時から一貫してちょっと退いた視線から等身大の現実を歌にしてきて、その必要以上にクールな姿勢がこの黒髪によってさらにクールに感じられる。大阪寝屋川出身の彼女たちが東京タワーが近くに見えるビルの屋上で表情を消すように歌を歌っている。その姿に、人が隠そうとしている言葉が滲み出てくるのを感じる。歌という表現は言葉以上に音が大きな意味を持つ。そのことで、言葉では表現し得ないなにかを伝えることを可能にする。世の中には音楽である必要などまったくない単純な歌が溢れているが、こうして複層的に心を滲ませる歌は、聴いていて苦しいが心地良い。

(2018.7.28) (レビュアー:大島栄二)


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Posted by musipl