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小西真奈美『最後の花火』【善くも悪くも彼女のイメージの範囲内を守っている楽曲かも】

最近テレビであまり見ないなあと思ってたらこんなことしてて小西真奈美。調べてみたら昨年はインディーズでリリースしていたんですって。この作品はビクターからリリースということで。売れるんですかね、どうなんですかね。15年前にリリースしてたらバカ売れだっただろうなあとか、高名プロデューサーを立ててかつての原田知世みたいなリリースだったらどうだったろうとか、いろいろ思ってもすべては仮定の詮無いことで。この曲は彼女自身が作詞作曲をしていて、だからそこそこに本音を垣間見えるような感じの作品になっているのかもと想像すると、ちょっと感慨深い。ドラマでは役を演じる訳で、基本的には彼女のイメージというものがある程度固まってくるとそれに合う役が回ってきて。知名度が出てきた頃からずっと同じヘアスタイルというのは昨今の女優さんに比較的共通した事情で、小西真奈美もその例に漏れず。一度バッサリと髪を切ったものの伸びてくればまた元のヘアスタイルに固定されて。そういうのって仕事だから仕方ないとは思うけれども内心はどうなんだろうかと思ったりする。まあそれも特別大ファンじゃないのですぐに忘れるんだけれど。

この曲に込められた内なる声という見方はそんなに間違って無いとはおもうけれど、それでもこのフェミニンというかコケティッシュというか、小西真奈美というイメージを大きく超えるようなことはない楽曲が、アレンジャーの想いも含めて、彼女の範囲というものなのだろうという気がする。良いけどね。聴いていて心地良いけどね。歌は彼女にとって(多分)本業ではないので、次回作ではパンクロックでスクリーモ的なシャウトを見せたりすれば良いんじゃないかなあとちょっと思う。いや、そうしたから名作が生まれるとは思ってないんですけど。

(2018.9.8) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl