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ハレソウ『ハレルヤ』【3バンドによるプロジェクトというのは誰が得するんだろうか】

Spotifyでランダムに新曲を流して聴いていたらなんか良い感じの曲。こういう出会いも最近はあるよなあとストリーミング配信の効能を多少感じつつバンドチェック。ココロオークション、ウソツキ、アンテナによる合同バンドプロジェクトらしい。3バンドとも過去にmusiplでも取り上げてるし、ココロオークションとウソツキについては北沢東京さんのレビューかあと思うと何故か胸熱。ただ、こういういくつものバンドによるプロジェクトというのはいったい誰が得しているんだろうかとちょっと考え込んでしまう。ライブツアーを仲良しのバンドで一緒に企画して全国を回るというのはよくあることだし、2〜3バンドによるスプリット盤のCDというのもときどき目にする。そもそもコンピレーションとかオムニバスCDとかもたくさんあるので、多くのバンドが一堂に会するというのは相互のファンを取り込んでいく上で重要な戦略のひとつであることは理解できるところだ。だが、3つのバンドが集まって個々のバンドの曲をやるのではなくて合同のバンド(?)としての曲をやるわけで、それで個々のバンドの特色が出るのかというと少々疑問で、この曲を聴いて好きになった新たなファンは、個々のメンバーのことを好きになってそのメンバーが元々所属しているバンドのファンになっていってくれるんだろうか。などといろいろ考えても答えはやってみないと判らないよねということでしかなくて、この曲は普通に良いし流して聴いていても「ん?」とひっかかる力を持っているので、頑張って成果を出してファンを増やして、個々のバンド活動が3バンドとも盛上がればいいですね。この中の1つだけがファンを倍増させて、2バンドはほとんど変わらなかったなんてことになるときっと気まずい雰囲気も漂うとは思うけれども、それが実力社会というものです。他のバンドを踏み台にしてのし上がってやるぜという気概で、それぞれが頑張れば良いのだと思います。

(2018.9.7) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl