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めばゑ『ハワユ』
【全身全霊をさらけ出した、新時代の幕開け】

曲の冒頭で、海辺に爽やかなガールの横顔で、ああ、またこれか、よくあるよなと、正直思った。そういうガール、多いのだ。毎日毎日ミュージックビデオを見ているのだ。レビューしていない方が多いわけで、月に何本見てるやら。だから、そういうガールの多いことは知ってる。だからまたこれか、とりあえず1コーラス、せめてサビまでくらいは見ようと思って眺めてて、これはまたちょっと普通のガールじゃないぞと思った。「ハロー 美しいばかりではない/ハロー それでも、是がわたしの生き様だ」と歌う。めばゑさんは美しいよ。でもそれだけじゃない。本当にそれだけじゃない。そういう価値を持っている人だ。すべてをさらけ出して、MVにすべてをさらけ出して。さらけ出そうとしてもなかなか出るものじゃない。おそらく、彼女の何かの1/10も出ていないだろう。それなのにこの個性。内面を出してしまおうというエネルギーを感じる。それはMVの中の姿もそうだし、歌声もそうだ。人間が持っているすべてを出し切ろうという情熱がある。よく天然という表現をされることがあるが、この人に天然なんて既存の言葉を安易に当てはめることを躊躇する。天然がひとつの価値になって久しく、だから作られた天然の人もいくらだっている。そういうのと一緒にするのが納得できない。歌ってる内容もかなり硬派だ。「綺麗事も汚いよりマシだろう」なんて言葉、簡単に出てくるか? それでいて、説教臭くない。それはこの人がどこかの高みに立って見下したような主張をしていないからだ。曲の最後で歌からはみ出したようなモノローグが重なってくる。やられたという感じだ。こういう人が歌う新時代の幕開けなら、その新時代とやらに期待してみてもいいかなという気持ちにさせられる。

(2019.6.4) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl