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m-flo♡Sik-K & eill & 向井太一『tell me tell me』【どこでだろうと自分の実力でねじ伏せてやるぜ的な緊張感あるパフォーマンス】

m-floの新曲。復帰後のLISAも健在でなにより。そこに登場する3人の若手シンガーたち。Sik-K、eill、向井太一。実力あるな。m-floがこういう若手実力派シンガー(ラッパー)とコラボすることで若手の可能性が広がるんかなと思って見てたけれど、彼ら3人は既に人気者のようです。この動画が公開3ヶ月ほどで100万再生ほどだけれど、若手の3人の過去MVだってめっちゃ再生されてるし。Sik-Kなんて1年半前のMVが400万再生超え。ということはm-floの方が若手の人気にあやかって多数のファンを獲得する機会になっているのが正しい見方なのかもしれない。m-flo抜け目無いな。そもそもm-flo自体がVERBALを軸にシンガーをフィーチャーするというスタイルで始まったユニットだし、LISAが不動のボーカリストとして活動してた頃も脱退後も基本シンガーフィーチャーというスタイルは続いていて、その意味ではこの作品はもっともm-flo的な曲だということもできる。m-flo主導の曲にシンガーがただ載せられてお飾り的になっていたのでは、本当に利用したとかされたとかいう結果になるしかないのだけれど、どうだこれ。若手シンガーたちの実力120%発揮みたいなパフォーマンスで「この曲を自分の曲にしてやるぜ」という意欲にあふれてて、見ていてハラハラするし、ワクワクする。大人の理屈でよくわからずに連れてこられましたとかじゃまったくなくて、どこでだろうと自分の実力でねじ伏せてやるぜ的で、ああ、若者ってすごいなとか思わされる。これを見て、おっさんおばさんには「若い奴らのことはよくわからないなm-flo最高」なんて思うことなく、若者には「m-floって何よ、ベテランだからって知らねえぜ」なんて思うことなく、世代の違うパフォーマンス同士の緊張感に身を委ね、ただただ音を評価して自分の世界を拡げるきっかけにしてもらえればなあと思ったりもするし、そんな期待や願いさえもはやどうでもいいことかもなあとも思ったりもする。

(2020.6.13) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl