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Awesome City Club『ダンシングファイター』【彼らの2面性と、高い音楽性と完成度と】

東京湾に浮かぶ船の上でのポップなパフォーマンス。画面がキレイだなあと改めて思う。これって、カメラが進歩したおかげだと思われる。プロ用の機材なら以前からそうだったのだろうか、それともごく最近のことなんだろうか。スマホの世界ではカメラの性能が、特に夜間撮影の綺麗さが日に日に進化してて、自分のスマホもそこそこいいぞと思ってたら、知人のSNSへの投稿がめちゃ綺麗でびっくりすることがある。どんな照明機材を使えばこんなにクリアになるんだろうとか一瞬思うけど、実際にはカメラのセンサーか何かが進化して、さらには3つくらいのレンズを搭載して、まあ技術のことはよくわからないのだけれど、暗い中での表情がくっきりと写り、背景も暗闇に沈むことなく細部まで鮮明に見える。このMVでは最初夕暮れの、そりゃあ普通のカメラでだって写るだろうよ、それにしても暗いよね、という感じのカットから始まるけれど、徐々に陽が暮れていくにつれ、あれ、あれれ、と驚きと並行してどんどん綺麗な夜景に変わっていく。キレイだな。絵がキレイだと音楽も3割増にくっきりと聴こえる気がする。絵がキレイだろうがなかろうが彼らの曲はくっきりと、そして洗練されているんだけれど。

この曲、個人的にもツボなAwesome City Clubならではの盛り上がれるポップナンバーで、ああ、きたな、とついつい感じてウキウキする。で、このMVはビクターのYouTubeチャンネルで公開されているのだけれど、それとは別に彼らのチャンネルもあって、MVはそちらでも次々と公開されている。同じMVを両方でということではないようで、それぞれ別の曲が公開されているのだが、今年に入ってからの曲を比べると、彼らのチャンネルで公開されている曲はどちらかというとミッドテンポよりもスローな、バラードだったりそれに近い落ち着いた楽曲が並んでいる。どういう区別なのかはわからないけれど、何か明確に違いを打ち出しているようで興味深い。そういえば5年近く前の彼らについてのレビューにも、彼らの曲に見える2面性について触れていた。もちろんバンドが同じ曲調ばかりということはなくて、2面性も3面性もあっていいのだが、彼ら自身がそういう2面性を意識しつつ、作品の公表をしているのではないかなどと考えてしまった。

昨今も若手バンドだったりミュージシャンが次々と出てきて、一部はカリスマ的な熱狂で支持をされていたりしてて、それと比べるとそんなに目立った感じでもない印象の彼らなのだが、この高い音楽性と完成度を考えると、もっともっと注目、それも大注目されてもいいのになあ。どうなんだろうか。

(2021.5.17) (レビュアー:大島栄二)


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Awesome City Club, review, 大島栄二

Posted by musipl