<!-- グーグルアナリスティック用のタグ -->

yound『ぼくらはゆく』【音楽を「良いな」と思えばジャンル関係なく自分の引き出しに入れて大切にすればいいのだ】

オルタナティブとかシティポップとか、なんとなく解るなあ的な言葉がジャンルとして使われたりするし、そういうのは見知らぬリスナーと無名の音楽の橋渡しとして重要なんだけど、実際に暖簾をくぐって音楽に接したら、もうそんなことはどうでもいい。接した音楽がたいしたことなくて、それをどう評価すればいいんだと悩んでいる時にはジャンル言葉の出番だが、マニアにはパッとしない音楽であっても理解しようと努める意味はあるものの普通の生活者にとっては直感でパッとする音楽だけを拾ってそれ以外は捨ててしまえばいいのであって、だからこういう音楽を「良いな」と思えばジャンル関係なく自分の引き出しに入れて大切にすればいいのだし、そうでない音楽にまで時間を取られて良いほど人生は長くない。福岡で活動するyoundというバンドとの出会いは本当に良かったなと思うし、きっと長いこと聴き続けるであろうなあと心から思う。まだTwitterアカウントしか無いという彼らがプロフィール欄で自身のことをロックバンドとかポップバンドとかオルタナティブとかいうことを言ってるのではなく「バンドチーム」と表現しているのもまた良い。チームか。バンドですら無いのかもしれなくて、そういうの新しくて清々しくていいと思う。「バンドチームです」と自己紹介された音楽に対して、新しいなと思えば聴いてみればいいのだし、なんだそれと違和感しか覚えないのならば聴かなきゃいい。損すると思うけどね。このMV、団地の狭い部屋に楽器を並べて演奏しているシーンを中心に構成されている。昼間なのにカーテンを閉じてすだれまでかけているのはきっと周囲への騒音対策だろう。ドラムのスネアに手拭が置かれているのもきっとそういう理由に違いないと思っていたら、メンバーいわく、音作りの上でのミュートの役割で、ライブでもそうやっているとのこと。良いな。なんか自由でとても良いと思う。

(2018.4.17) (レビュアー:大島栄二)


ARTIST INFOMATION →


review, 大島栄二

Posted by musipl