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黒木渚『灯台』
【この歌は「愛してる、愛してる」だけを繰り返しているのだ】

ポップスの詞は大体「君が好きだ」「俺は行くぜ」「さようなら」で、後は位置と関係性により、聞く人が求めた喜怒哀楽と融合し、元気に走り出す「さようなら」や苦悩で落ち込む「君が好きだ」が着地する。受け手が求めてなかったらスルーで終了。でもたまに、名前も無い圧倒的な歌声が、なんの意識もない心に届く体験がある。深夜に寝落ちしてたラジオから流れていた『灯台』の途中に目が覚めて、もう今が何時で明日が何曜で自分の人生がどんなだったか忘れ夢うつつ、歌詞も聞き流し、自分との位置と関係性も皆無のまま、この歌は「愛してる、愛してる」だけを繰り返しているのだと勝手に解釈し、理由なく号泣してまた眠り。翌朝、覚えていないこの曲を探した。

(2018.11.6) (レビュアー:北沢東京)


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review, 北沢東京, 黒木渚

Posted by musipl