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宇宙まお『もう踊れない』【これから自分は自分のやりたいようにやりますよと宣言しているような】

初めて見た、宇宙まお。めちゃくちゃノスタルジーを感じさせる楽曲。なんだろうこれ、ちょっとしたフレーズとかメロディラインがティンパンアレイといしだあゆみがタッグを組んだアルバム『アワー・コネクション』を思い出させる。あの一体いつの時代なんだといいたくなる時間を超越した漂流感とオシャレなポップ感。といっても歌謡曲的なテイストは忘れずにいる感じ。MVに出てくるミュージシャンもなんとなくノスタルジーを背負っているような雰囲気の人ばかりで、弾いているフレーズもどことなく年代物的な味がある。

宇宙まおという人のことはほんとうによく知らなくて、いくつかチェックすると活動歴はそこそこ長く、もういまさらmusiplでレビューしなくてもいいんじゃないという気もしないではないが、過去の曲を聴いたり見たりすると、この『もう踊れない』という曲はなんか違ってて。そう、これまでの曲に彼女の意志などどこにもなくて、ただ歌え踊れと言われたとおりにやっていました的なものを感じてしまう。いや、この曲と比較した上での程度問題ということなんだけれど。そういう過去のテイストとは明らかに違ったこの曲で、これから自分は自分のやりたいようにやりますよと宣言しているような印象さえある。彼女に何があったのか知らないし、もしかしたらまったく何もなくこれまでの延長線上でやってるだけかもしれないけれど、なにか違う何かをどうしても感じてしまう。これだけ個性の強いバックサウンドに載りつつも、普通ならそのクセのあるサウンドに飲み込まれてしまいそうなのに、彼女はむしろ以前よりも活き活きしているようにさえ感じられる。とても良いなと思うし、彼女のような存在を通じて、ノスタルジックなサウンドの良さもあらためて再評価されていくといいなあとか思ったりする。

(2020.2.28) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl