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The Broken TV『SF』【面白い。くだらない。ニセモノっぽくてカッコいい】

怪しい。すべてがニセモノ感。いや、こういうのにホンモノとかないんだろうし、ニセモノ感こそがすべてという気さえする。こういうの、80年代にたくさんあったな。今では巨匠といわれるような人たちも、ニューウェーブという名のもとに好き勝手なことをやってて、ほとんどは悪ノリの域を出ない程度の学生芸だったけれども、そういう中から評価を得て人気者となり、ぴあやビックリハウスあたりで特集されてブレイクみたいなアーチストが排出されていった。バブル景気でエンターテインメントも一気に大規模化していって、その後のバブル崩壊でエンタメの裾野が大打撃を受けて、やがてカラオケからの100万枚といったムーブメントの中、こういうニューウェーブ的な文化はどこかに雲散霧消していったように思う。その手のジャンルがもはやニューでもなんでもなくなったということや、ニューウェーブでの有名人たちが自分の基盤をしっかりと守っていった結果後発が育ちにくかったという、まるで針葉樹林では低木が育ち得ないみたいな状況があったのも一因で。

とはいえ、こういうジャンルってニューウェーブというネーミングとは無関係に、いつの世の中にも必要なもので、もうニューウェーブとかいう言葉は忘れ去って、おバカウェーブとか、おバカミュージックとかいうジャンル名で良いんじゃないか。いや、そんな名前のジャンルになったら恥ずかしくって誰もやりたがらないか。

しかしながら、このThe Broken TV、面白い。くだらない。ニセモノっぽくてカッコいい。なにが「オラのベコが」だ。アホっぽくて、それをめっちゃ真面目にやっててカッコいい。楽しいだろうなあ。やってて楽しいだろうなあ。儲からなさそうだけどなあ、それでも楽しいだろうなあ。そして理解できない人からすると何がカッコいいのかまったく解らないんだろうなあ。いくつかの他の曲も聴いてみて、それらに較べてこの曲がダントツにニセモノっぽくて、僕は好き。カッコいいよね。アホっぽくて。

(2019.10.14) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl