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Response『magic music』【音楽を聴いたからといって空腹が満たされるわけではないけれどもね】

不思議なパワーを持っている曲だ。タイトルのmagic musicというフレーズを延々繰り返しながら始まる。音楽の仕組みを言葉で説明するような歌詞が展開していき、ある意味音楽理論の基本講座的な構成だが、聴いている人はそういう理論というか理屈などよくわからなくてもこの曲が楽しいということだけはわかるだろうし、それこそがこの曲の存在意義なんじゃないかとさえ思えてくる。音楽理論の基礎講座が終わったら「生きるために音は要らず、生きるための歌は無いけど、だからこそに僕は作る、君の娯楽を」と歌ってくれる。そう、音楽を聴いたからといって空腹が満たされるわけではない。腹が減っては生きられないが、かといって腹が満たされれば人間は生きていけるのかというとそうでもなく。人はパンのみにて生くるものに非ずとは聖書の言葉だが、本当にそうで、精神活動が人間が人間である所以である以上、音楽は人が人であるために必要な何かのひとつだと言っていい。それを精神活動みたいな言葉で表現するのも、娯楽と言い切ってしまうのも、根本的なところでは同じことなんだろう。聴いてしまえばさらりと聴き流せてしまう音楽だが、その5分少々のトラックを作る上で関わっている人は多く、縁の下の力持ちというか、優雅に泳ぐ水鳥の水面下の脚掻きというか、簡単に聴き流しているものにもたくさんの人の努力があるわけで、このMVでは総勢70名の、彼らResponseに縁のあるミュージシャンが登場してて興味深い。本当にお前参加しとんのかとツッコミたくなる人もいて、例えばコインランドリーの乾燥機の前で踊ってるのって一体何なん? まあ風貌は一番アヤシイし、ミュージシャンだといわれなくても納得するんだけれど。

(2019.12.2) (レビュアー:大島栄二)


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大島栄二

Posted by musipl